Category: gourmet
蕎麦とCafe Le seul 杢の蕎麦御膳
安曇川上流部、鯖街道沿いの村々は過疎が進んでいる。 しかしながら交通量は衰えていないので、道路やトンネルは整備されている。 坂下トンネルが出来てスルーされた葛川坂下村。 トンネルが開通した当時、地元の人に「静かになって良かったですね」と言ったら、「寂しくなった」と返されたのが耳に残っている。 お蕎麦とフレンチのお店「蕎麦とCafe Le seul 杢」は、そんな坂下村にある。 古民家を改装した店内で、ゆっくりとお食事や珈琲を楽しめる。 この蕎麦御膳は、メインの十割蕎麦に、蕎麦がきの揚げ出し、蕎麦の実入りご飯ととろろ、デザートは蕎麦粉のシフォンケーキと珈琲という、蕎麦の魅力を堪能できるコースメニューであります。
COFFEE WORKS PLUSの珈琲
新旭の外れにCOFFEE WORKS PLUSという、型破りな珈琲専門店がある。 周辺に人が集まりそうな所はなく、車の往来もさほどない所にそのお店はある。 店の前には、待合用なのか木のベンチが一つあり、あと珈琲豆の自販機。 店内はカウンター席のみ。 その奥には焙煎機やエスブレッソマシン、その他素人には用途不明の機器が所狭しと鎮座しており、さながら実験室のようである。 メニューはあるが、珈琲に疎い人に解るようなものではない。 したがってオーダーは、マスターとのやりとりにより決まる事が多い。 オーダーが決まれば手際良くかつ、いかにもその道のプロらしい動線で珈琲が作られていく。 写真の珈琲は、カプチーノ・アルフレッド。 初めて口にした時、そのクリーミーさから頭に浮かんだのは、かつて裏千家茶道資料館でお手前頂いたお茶の、柔らかい口当たりであった。