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萩乃露雨垂れ石を穿つ「しずり雪」

萩乃露の「雨垂れ石を穿つ」は、毎年6月頃に「生」が出て、10月頃に火入れしたものが出荷される。 生酒を好む僕ですが、このお酒に限っては火入れしたものが本命だと思っていました。 しかしこの2月に突如リリースされた「しずり雪」は、フレッシュでありながら濃厚な味わいを持った、「第三の雨垂れ」と呼ぶにふさわしいお酒であります。 「しずり雪」とは、屋根に積もった雪が陽気で緩み、ずり落ちる雪のこと 待ちわびた末の春を感じるお酒となりました。

竹生嶋「ヨキトギ」

海津の酒蔵吉田酒蔵の純米吟醸生「ヨキトギ」 地元で作られた酒米「吟吹雪」で醸されたお酒ですが、ヨキトギ(斧磨)川の下流のたんぼで作られているのにちなんだ命名だそうです。 竹生嶋の生らしく、フルーティーでまろやかな甘みを含んだお酒でした。

竹生嶋「壷中重星霜」

竹生嶋「壷中重星霜」

「星は1年に天を1周し、霜は毎年降る」ところから、「星霜」とは歳月を表す言葉らしい。 このお酒、文字通り壷の中で「星霜」を重ねた古酒である。 平成15年の醸造とあるので、実に10年以上の歳月を重ねた強者である。 一般的に日本酒は火入れしたものでも歳月には勝てず、やがては酢になっていく。 しかしこのお酒はよほど意思が強いらしく、あくまで「酒」を貫いている。 元々は「吟吹雪」による純米大吟醸であるが、極めて個性的な風味をもっており、強いて言うと、紹興酒に近い。 何と合わせるとこの個性が活かされるのか、探究心に火が灯るお酒であります。

萩乃露「雨垂れ石を穿つ」

萩乃露「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」は、2013年の台風18号の被害を奇跡的に免れた地元の酒米「吟吹雪」をルーツに持ち、古の醸造法「十水仕込(とみずじこみ)」で造られている。 この師走にお酒好きの友人3名と蔵元を訪ねた折、三酒豪の試飲結果を踏まえ購入。 お正月の祝い酒として頂きました。 このお酒、冷やして呑むより熱めの燗がオススメです。  

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