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観賞される事を期待しない芸術作品

「遺され村の美術展」(2017.4/8〜6/4@葛川細川)で、廃屋のながしの下にひっそりと展示されていた、陶芸作家多田恵子さんの作品です。 今年の1月に、京都で「古代が作られるとき」(主催はAnthropological Art Project)という、風変わりな展示会がありました。 この展示は、「古代とは想像の産物」であるというテーマのもと、かの葛川細川で陶板や土器が発見され、それを研究者が「〜文明」と命名するプロセスをパロディとして展示したものでした。 ここで展示されていた陶板や土器を作成したのも、この多田恵子さんです。 他にも「遺され村の美術展」に参加されたアーティストは、とても個性的な方が多いです。 このサイトでも、折を見て紹介してた行きたいと思っております。

新緑の葛川細川

オフシーズンが深まってくると、渓が恋しくなってくる。 思いはベストシーズンの、お気に入りのポイントへ…   葛川細川は、フライフィッシングで初めてアマゴを釣った思い出のエリアで、今でも良く訪れるスポットである。 このエリアは大きい岩が多いせいか、水害の痕迹が少なく、初めて訪れた時と変らない流れが僕を迎えてくれる。 葛川細川は僕の原点です。

鑑賞される事を期待しない芸術

「遺され村の美術展」(2017.4/8〜6/4)を観てきました。 この美術展は「限界集落」葛川細川のそこかしこに、さまざまな創作物が展示されているという、一風変わった企画の美術展でした。 葛川細川はこのサイトでもよく紹介している僕の大好きなスポットですが、村落に目を移すと過疎が進んでおり、廃屋や荒れた農地が点在しています。 この村内に「その置かれている場所に在ることを前提にした作品」が、30点以も出品されていました。 この写真の作品は、天然染料による染めや絞りの技法を使った作品をメインに活動されている立石啓子さんの作。 この方の作品は他にも2点出品されており、ネット上でも良く紹介されています。 しかしこの作品の紹介は見あたらず、公式パンフレットの地図にも記載がありません。 「鑑賞される事を期待せず、ただひっそりとそこに在る」というこの美術展の趣旨に実にぴったりで、一番のお気に入りです。 【追記】 遺され村の美術展の「作品のある風景」を切り取って、Portfolio風にまとめてみました。ぜひ覗いてみて下さい。 「遺され村の美術展」記憶のインデックス

静かな渕

葛川細川にある、静かな渕。 釣りにおいては、このようなフラットな渕でよい思いをした事がほとんどない。 第一、フライを浮かべても魚からしっかり観察されるので、騙せる気がしない。 特に安曇川のようなハイプレッシャーな川では、アマゴやイワナは充分に学習しいる。 稀に覗きにくる奴がいるが、フライ直下で一瞬静止した後、上目遣いで去っていくのが関の山である。 ただしライズ(水面への捕食行動)があれば、話は別である。 何を食べているのだろうか・・・ 捕食対象のサイズは・・・ ライズのスパンは・・・ フライは何を選ぼうか・・・ どのようにアプローチしようか・・・ 等々、 たとえ釣れなくても結構楽しめる。

葛川細川の崖

安曇川は花折断層が作ったV時渓谷にそって流れている。 従って、随所に崩落の痕跡や崖がある。 この葛川細川の崖もその一つで、側で釣っていると小規模な崩落を目撃する事も多い。 崖の上は広葉樹の林になっており、そこから垂直な崖が岸辺まで続いている。 この崖から落ちれば、野生動物と言えども命は無いだろう。

運の悪いアマゴ

長年の試行錯誤の結果、アマゴを美味しく頂くには、活かしたままの状態でプロの手に委ねるのが一番という結論に達している。 具体的には、食べ頃が釣れたら直ちに「はせ川」に持ち込み、店主に塩焼きにしてもらう。 従って良い型が釣れても、滅多にキープとはならない。 この食べ頃サイズ、昼飯前に釣れてしまった、全くもって運の悪いアマゴくんでありました。

不動の巨石

梅の木から町居にかけての安曇川流域同様、ここ細川付近も巨石が点在している流れとなっている。 梅の木・町居間に関しては災害史に残る「町居崩れ(1662年)」の痕跡だが、細川にも大崩落の伝承が残っている。 2013年の大水で、これらの巨石のほとんどが動いたり割れたりの影響を受けた。 しかしこの写真の巨石は不動で、僕がこの水域を初めて訪れた28年前と変わらず、堂々と鎮座している。

雪の細川

昔は12月に降り積もった雪が根雪になり、翌年春の水量を支えていた。 しかし最近は2月・3月に大雪となる事が多く、この時期の湿った雪は根雪にはならず、4月末には早くも渇水という事も多い。 今年は正月早々結構な降雪となったが、溶けるのも早く根雪になるかは微妙な所である。

葛川細川の流れ

一昨年より続いている大型台風襲来の爪痕が痛々しい安曇川本流。 当然魚にとっても厳しい状況が続いている。 その中で比較的快復が速いのが、この細川地区である。 一応、川の態はなしている。 渓流解禁まであと3ヶ月、今年はこの水域に期待しています。

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