風と湖 (うみ)は白鬚神社の近く、対岸に近江富士と沖ノ島を望む琵琶湖畔にある和食屋さんです。
朝食とランチを提供されていて、今回はランチのショートコースを頂きました。
食材は旬の野菜や、ビワマスなどの湖魚、調味料を含めて地元産のものが多く使われてます。
▲前菜は近江や小鮎の天ぷらやだし巻き卵、近江赤こんにゃくに加えて、旬野菜のおばんざいが小鉢二つ等々、盛りだくさんです。
特にグラスに注がれたバターナッツかぼちゃの冷製スープが素晴らしく、コースの始まりですを爽やかに演出していました。
▲椀ものは、とうもろこしの揚げ豆腐にオクラの緑が鮮やかなお吸い物。
トッピングされていたお魚も美味しかったです。
典型的な和のお吸い物ですが、ピンクペッパーが爽やかなアクセントを添えていました。
▲メインのお皿はお野菜、お魚、お肉から選べますが、ここはやっぱり湖魚の王者ビワマスをチョイス。
一本釣りで漁れる新鮮なビワマスを、皮目を軽く炙り、素材の旨みをそのまま味わえる逸品でした。
お塩と自家製醤油麹が添えられていましたが、お塩だけがよりビワマスの旨みが際立つと感じられました。
ビワマスはサクラマスに近い鮭の一種ですが、古代湖琵琶湖で独自の進化を遂げた鮭であり、既に海水耐性を失っています。
その為か、海で漁れる鮭たちとはかなり風味が違って感じられます。
▲シメは、土鍋で炊いたミルキークイーンの新米の卵かけご飯です。
これには旨みの強い醤油麹が良い仕事をしていました。
やっぱり新米は卵かけご飯です。
▲デザート（水物）は、発酵の町高島らしい米麹甘酒シャーベットです。
以前朽木の発酵カフェで頂いたフローズンヨーグルトに感動しましたが、こちらはより爽やかで料理の余韻を消さない見事な仕事ぷりでした。
ここ「風と湖」のお料理は本格的な日本料理ですが、京料理とはかなり趣きが違うと感じました。
京料理は素材そのまままの味を出来るだけそのまま頂く事を旨としています。
一方ここのお料理は素材の味を引き出すのに、かなり手を加えておられると推測しました。
この点ではお味は全く違いますが、中華料理に近いものを感じました。
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