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鮒寿しと発酵ランチを愉しむ

「近江の鮒鮨」は「秋田津軽のハタハタ鮨」、「鯖のなれ鮨」と並んで「日本三大くさり鮨」の一つである。 今では珍味扱いされいている鮒寿しであるが、かつては琵琶湖畔で生きる人たちが、ふつうに食べているものであった。 そんな中発酵食品ブームを受けてか、和洋に関わらず斬新な発想で鮒寿司を料理に取り入れる動き活発になってきてます。 そして今回は近江高島で「鮒寿しと発酵ランチを愉しむ会」に参加して来ました。 ▲喜多品老舗さん謹製の 鮒寿し甘露漬け 飯漬 千日漬け 発酵和ごはん これらが、@local_food_cafe さんの手よって、実に様々なお料理に展開されまていました。 ▼下の二皿は、雄のニゴロブナのお腹に古代米を漬け込んだ「飯漬春雄鮒」 今年からは、メスの鮒寿司の漬け込みに使われていた飯でさらに漬け込むという改良が加えられている。 昨年に引き続き2回目の参加でしたが、何百年もの歴史ある鮒寿司が今なお進化し続けている事と、食材としての可能性の更なる広がりが実感出来たイベントでした。

萩乃露「平成28BY試験醸造酒」

この試験醸造酒(アルコール分18度)は、
「双子座のスピカ」(10度)のはじまりであり、
「葵つぶらか」(12度)の双子です。
そしてこの18度の方がより旨いと感じるのは、僕だけでしょうか

萩乃露雨垂れ石を穿つ「しずり雪」

萩乃露の「雨垂れ石を穿つ」は、毎年6月頃に「生」が出て、10月頃に火入れしたものが出荷される。 生酒を好む僕ですが、このお酒に限っては火入れしたものが本命だと思っていました。 しかしこの2月に突如リリースされた「しずり雪」は、フレッシュでありながら濃厚な味わいを持った、「第三の雨垂れ」と呼ぶにふさわしいお酒であります。 「しずり雪」とは、屋根に積もった雪が陽気で緩み、ずり落ちる雪のこと 待ちわびた末の春を感じるお酒となりました。

竹生嶋「ヨキトギ」

海津の酒蔵吉田酒蔵の純米吟醸生「ヨキトギ」 地元で作られた酒米「吟吹雪」で醸されたお酒ですが、ヨキトギ(斧磨)川の下流のたんぼで作られているのにちなんだ命名だそうです。 竹生嶋の生らしく、フルーティーでまろやかな甘みを含んだお酒でした。

活性にごり「杣の天狗」

蔵元にて、念願の活性にごり「杣の天狗」を入手 あしが速そうなので、早速呑み始めたところ、いつもの杣天とは何かが違う? 何かが足りない? 七割程ほど呑んだ所で、木桶の香りがしないことに気づいた 通常の杣天は、木桶絞りで微発泡 木桶では強い発泡は造れないのかも…

竹生嶋「吟花」で小鮎の佃煮を

琵琶名物のひとつである小鮎の佃煮は、いかにも日本酒と合いそうである。 しかし、実際はそう簡単ではない。 お酒によっては、川魚特有の生臭さを引き出してしまうのだ。 生臭さが全く無い彦根きむらの佃煮からでも、生臭さを引き出してしまので困ったものである。 特に、フルーティー系の生酒は要注意である。 僕は基本フルーティー系の生酒が好きなので、ずいぶんやな思いをした。 試行錯誤の結果、現時点では竹生嶋「吟花」が最も安心して合わせられると感じています。 食材とお酒とのマリアージュ、 おもしろくも奥が深いものであります。

不老泉酒粕トリュフ

京都嵐山の発酵食堂カモシカのカモシカ氏、不老泉のお酒が大のお気に入り。 好きが高じてか人気の酒粕を、トリュフにしてしまいました。 このトリュフ、天秤しぼりの酒粕を使う事により、お酒の風味がしっかりと受け継がれており、甘さを嫌う呑兵衛も納得の一品となりました。 そしてこのトリュフ、大人の珈琲タイムを、より豊なひとときに演出してくれます。

萩乃露純米吟醸「源流渡舟」

萩乃露(福井弥平商店)は高島の酒蔵の中では規模が大きく、会社組織となっている。 従って基本土日は閉まっているが、稀に土曜日営業の日がある。 訪ねると、会社組織故か制服を着たお姉さんが接客してくれます。 その営業日を狙って訪ねた折、酒好きの面々からお酒の調達を承った。 「純米吟醸の生」を希望の御仁は、以前この蔵の純米吟醸「里山(生)」を「若い!!」と一喝した強者であり、ちょっとばかし緊張していました。 この旨をコギャル風の接客さんに告げると、即座にこの「源流渡舟」を勧めてきた。 直前に「源流渡舟」を飲み干していた僕はストンと納得し、緊張が解けたのでありました。 ちなみこの写真、ご用命頂いた御仁によるもの。 とっても良い雰囲気に撮れているので、お願いして使わせてもらいました。 (このお酒、牛おおたさんには置いてません。念のため)

竹生嶋「壷中重星霜」

竹生嶋「壷中重星霜」

「星は1年に天を1周し、霜は毎年降る」ところから、「星霜」とは歳月を表す言葉らしい。 このお酒、文字通り壷の中で「星霜」を重ねた古酒である。 平成15年の醸造とあるので、実に10年以上の歳月を重ねた強者である。 一般的に日本酒は火入れしたものでも歳月には勝てず、やがては酢になっていく。 しかしこのお酒はよほど意思が強いらしく、あくまで「酒」を貫いている。 元々は「吟吹雪」による純米大吟醸であるが、極めて個性的な風味をもっており、強いて言うと、紹興酒に近い。 何と合わせるとこの個性が活かされるのか、探究心に火が灯るお酒であります。

季節の果物のフローズンヨーグルト

発酵食品の中でもヨーグルトは特に好きで、ほぼ毎日食している。 そのままでも良いが、ジャムや果物を添えても美味しい。 朽木市場の発酵カフェロータスリーフでは、旬の果物を練り込んだ自家製フローズンヨーグルトを提供している。 これはシャーベット状のヨーグルトに柑橘類を練り込んだもので、お味も食感も納得の一品でした。

不老泉の酒粕

寒さが厳しくなると、暖かい粕汁が恋しくなる。 不老泉の酒粕は天秤で絞られている。 機械で絞るとは違って、絞りきれないお酒が結構残ってるのでお味も良く、風味も格別である。 粕汁だけでなく、甘酒にしたり、こんがり焼いて砂糖醤油でも頂きたい一品であります。

萩乃露「雨垂れ石を穿つ」

萩乃露「雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」は、2013年の台風18号の被害を奇跡的に免れた地元の酒米「吟吹雪」をルーツに持ち、古の醸造法「十水仕込(とみずじこみ)」で造られている。 この師走にお酒好きの友人3名と蔵元を訪ねた折、三酒豪の試飲結果を踏まえ購入。 お正月の祝い酒として頂きました。 このお酒、冷やして呑むより熱めの燗がオススメです。  

「竹生嶋」辛口純米【火入れ】

「竹生嶋」辛口純米の火入れタイプ。 蔵元は常温又は熱燗を勧めていますが、冷やすと辛口の生酒のようになるので、僕は冷やして頂いております。 火入れしたお酒は生酒よりもちは良いので、ペースの遅い僕にとってはありがたいお酒です。

かもす屋のデザート

前出のかもす屋プレートランチに付いたデザート。 萩乃露純米吟醸「里山」で煮込んだ柿に、竹生島純米大吟醸「壷中重星霜」で作ったソース。 フルーティーな生酒の香りがほのかに漂う一品てした。 【お知らせ】 2018年2月、残念ながらかもす家は閉店しました。

かもす屋のプレートランチ

【お知らせ】 2018年2月、残念ながらかもす家は閉店しました。 河原町三条を西に入った商店街に、滋賀県高島市のアンテナショップ「かもす屋」がオーブンした。 「かもす」とは「醸す」の事で、高島で盛んな発酵食品中心の物産を数多く取り扱っている。 中でもお酒の品ぞろいはすばらしく、高島に行かないと入手出来なかったお酒が所狭しと並んでいる。 その場で試飲が出来るセットメニューも販売されているが、お店の人に気になる銘柄を告げれば試飲させてくれます。 2階はちょっとしたレストランになっており、お昼時にはランチメニューが用意されている。 言うまでもなく高島の食材がふんだんに使われているのだが、これにデザートが付いて1,000円とは思えないおいしさである。

ロータスリーフのフローズンヨーグルト

鯖のへしこやなれ鮨等、古より豊かな発酵文化が育まれて来た朽木。 その朽木発酵界(?)に、彗星の如く現れた「発酵カフェ ロータスリーフ」。 まずは挨拶代わりに「フローズンヨーグルト」を頂きました。 シャーベット状の冷たいヨーグルト・・・ ひと口で気に入りました。 このお店、本業はキムチ屋さんらしく、軽食のメニーも充実しているようだ。 朽木に来る楽しみが、また一つ増えました。

パラディゾのピザ

国道367沿いのパラディゾは、ピザを始めとするイタリア料理のお店。 最近流行のジビエ料理も古くから提供している。 昔朽木をいたく気に入っている遠方の友達でがいて、来ると終日朽木で遊んでいた。 この場合、お昼と夜の食事を共に「はせ川」では芸が無いので、ここパラディゾをよく利用していた。 しかしこの友達の海外赴任をきっかけに、ご無沙汰となっていた。 今回、5月の心地良い風に誘われ、久しぶりにバラティゾのテラスでランチしてみた。 時折ハーブの香り漂うテラスで頂いたピザは、昔と変わらぬ美味しさであった。  

湖北の銘酒「竹生嶋」辛口純米【生原酒】

年がバレてしまうが子供の頃NHKでやってた「ひょっこりひょうたん島」という人形劇をよく見ていた。 琵琶湖に浮かぶ竹生嶋は、「ひょっこりひょうたん島」を思い起こさせる、のどかな島である。 その島の名前を冠した湖北の銘酒「竹生嶋」 造っているいるのは、これもまたのどかな佇まいの吉田酒造

萩乃露里山

フルーティー路線をひた走る、福井弥平商店謹製の純米吟醸生酒。 一般的に生酒は足が早く、特に開封後は素早く呑み切るのが定石。 ところがこのお酒、冷蔵庫で寝かせる事によりフルーティーさが増幅され、この上ないお酒に化ける場合がある。運がよければ・・・ 運が悪ければ、ただの気の抜けた液体になる。 最近の例では、ふた月ほど前に開封した1/4程の残り酒が、見事に化けた。 開封時に、その道を極めた酒豪に「若いっ!!」と一喝されたのが効いたのだろうか・・・

杣の天狗

安曇川の扇状地にある酒蔵で「萩の露」の福井弥平商店に並ぶのが、「杣の天狗」(そまのてんぐ)で有名な上原酒造である。 「杣の天狗」はとっても個性的なお酒で、一度呑むとやみつきになる。 このお酒は麹がとても強く、瓶詰め後も発酵が進み、アルコール度数は表示をかなり上回っているらしい。 また発泡しているので、開封時には注意が必要である。 このように、アルコール度数が高くかつ個性的なお酒にもかかわらず、呑み口が良いので、飲み過ぎには要注意である。 ちなみに、バックは「萩乃露」の酒粕である。

萩乃露「あらばしり」

こちらは福井弥平商店の生酒「純米あらばしり」。 かつてこのお酒、赤いラベルでそれはそれは個性的なお酒でした。 花見用に購入するも仲間うちの評判が悪く、僕が持ち帰る事となった。 「変な酒」と思いつつ日々呑んでいると、ボトル半分くらいの所から、がぜん旨く感じるようになり、以降毎年楽しみのお酒となった。 ところがラベルが現在のようになる頃から味が変わり、それはそれはフルーティーな呑み易いお酒になりました。 これはこれで美味しいので今でも毎年購入しているが、「赤ラベル」の頃の味が懐かしく、なんかの拍子で復刻せんかなと期待しております。

萩乃露「まごころ純米」

滋賀県は造り酒屋が多い。 特に安曇川の扇状地には、その豊かな湧き水を利用した作り酒屋が多い。 「萩乃露」はそのひとつ、福井弥平商店のブランドである。 僕はどちらかと言うと生酒を好む。 しかしこの「まごころ純米」は火入れされているにも関わらず、日本酒臭さが全くない、「淡麗」という表現がぴったりのお酒であります。

鯖のなれ鮨

鯖のなれ鮨は「近江の鮒鮨」、「秋田津軽のハタハタ鮨」と並んで「日本三大くさり鮨」の一つである。 ごはんと魚の組み合わせこそ鮨に似ているが、漬け物と言った方が分かり易い。 写真のものは、朽木の某漬け物名人によるもので、良質のチーズのような深い味わいである。

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