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食べるための釣り

僕は基本キャッチ&リリースを心がけている。

きょうびの安曇川では、1つのポイントから魚を抜くと、そのポイントには1シーズン魚が付かない事も珍しくないからだ。

その一方で、ベストシーズンのアマゴに関しては極めて美味ゆえ、時折頂いております。

この場合でも、食欲がそそるほど良型で、かつ食べる目処が付いている場合にのみ初めてキープとなる。

従って、1シーズンを通して12回ほどである。

しかし、極めてまれではあるが、食べるために釣る事がある。

それは例外なく、大切な人に食べてもらうためにである。

釣りは自然相手なので、「食欲がそそる程良型」を狙って釣るのは難しい。

運良く釣れても、キープすべきか迷う場合がほとんどだ。

「第1投で勝負が決まる」という基本に則り、落ち着きなくポイントを変え、ひたすら良型を狙う。

釣りというより「漁」に近く、あまり楽しい釣りではない。

こうして釣れたのが、このアマゴである。

即納竿、生かしたまま「はせ川」に持ち込み、こんがり塩焼きにしてもらった。

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